諸兄らは期間工という職業を知っているだろうか?
正式には期間従業員、期間契約社員とも呼ぶ。主に自動車や電子機器を組み立てる工場内作業に「一定期間」従事する作業形態を指すのだが、一昔前までは季節工などとも呼ばれ出稼ぎのような印象が強かったのだろう。現代の蟹工船などと揶揄された事もある。
が、経験者の立場から言わせてもらえばこれほど効率的に貯金が出来る場所は無く、現代のブラック企業に比べこれほどホワイトな職場もないと声を大にして言いたい!
このサイトでは主に自動車期間工について取り扱うつもりだが、寮費は無料~格安で家賃が浮くし、社員食堂も大抵完備されているため食費も抑えられる。そこから散在するのは本人の自由であるが、基本給が平均で220,000円前後を見込め、残業代に深夜手当てといったオプションも絡めると手取りだけでも30万前後になる。そしてそのほとんどを丸々貯金に回せる環境…
さらには長期間勤めると慰労金という名の退職金も出るし、時期さえ良ければ入社祝い金なんてものもある。極めつけは退職後にきちんと“失業保険”まで貰えるのである!基本期間工は工場と数ヶ月単位で契約していくスタイルであるが、契約更新をこちらから断ろうと退職理由は「会社都合」として処理されるため、辞めた次の月から失業保険を受け取ることが出来るのだ。そうして失業保険は貰っていた基本給に応じて値段が変わるため、基本給が高めの期間工は失業保険にしても貰える額が大きくなるわけで…
秘奥義、期間工スパイラル…!?
現在でこそ、失業給付金受け取り資格の就業期間が12ヶ月となってしまったが、その昔は6ヶ月、つまり、たったの半年働いていれば失業給付金受給資格が得られたため…
期間工(六ヶ月)→失業保険(三ヶ月)→期間工(六ヶ月)→失業保険(三ヶ月)→期間工…
このような究極コンボが可能な時代もあった。失業保険を貰っている間に英気を養いこの世の春を謳歌する。一通り遊び疲れた頃にまた勝手知ったる工場へと戻るのだ。
人々は畏敬の念を持ってこれを期間工スパイラルと呼んだそうな。
今はそんな無茶も出来ないため、多少この言葉の意味合いも変わり「期間工生活から抜け出せない状態」を指す言葉へと変化したようだが、期間工スパイラルがなくてもこの仕事の給料の高さに惹かれぬけ出せない者も少なくない。
また、それぐらい効率的にお金を貯めようと考えたときに真っ先にオススメしたいのが期間工である。友人知人が借金で首が回らなくなったとき、僕は真っ先に期間工へ行けといつも言う。
夢に向かってお金を貯めたい!
どこかで人生を立て直したい!
そういう人にこそ僕は期間工を心のそこからオススメする。
「でも…大変なんでしょ?」
よく聞かれるが、こう答えよう。
「大丈夫、マジでキツイのは最初の一週間だけだから!」
そういった諸々も含め、実際に何社か働いたことのある経験者としてこれから期間工の良し悪しをまとめていきたいと思います。是非期間工をやってみたいけど不安だなという人の助けになれば幸いです。よろしくメカドッグ!
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